1967年、アメリカで初めてボトル入りの水が発売されてから55年が経過しているが、ミネラルウォータを無料で配布するベンチャーが登場し、バリエーションが1000万ドルとなった。
日本でも広告を使ったフリーミアム、フリーペーパーなどのビジネスモデルはあったが、通常の商品をスーパーなどの流通で無料で配っているものは無いだろう。彼らの優れたビジネスモデルを紹介したい。
原点はレモネードスタンド
FreeWater社のジョシュ・クリフォーズは、10歳の時、アメリカの夏の恒例行事、レモーネードスタンドでレモネードを販売した。いや、彼は販売せずにレモネードを無料で配りどれだけの人を集められるか試してみた。
彼のレモネードスタンドに住宅のブロックの向こうまで車の列ができ、商品が足りなくなったので、野球、バスケットボール、フットボールのカードを売り始めた。
その後彼は、30歳を前にして世界一周の旅に出た。その旅の途中、ローマで偶然出会ったナイジェリア難民の話に感動し、残りの旅をキャンセルして、NPO法人「セーブ・ザ・難民」を設立した。
彼のNPOは、1年半で1万人以上の難民を支援。彼らに食料、必需品、支援を提供した。そこでクリフォーズは、難民の20%以上が水や食料、医薬品が手に入らないために自国を離れていることに気づく。
彼は独学で製品づくり、マーケティングの手法を学び、環境にやさしい紙のボトルに湧き水を詰め、パッケージに広告を入れて無料で配るという半世紀だれもなしえなかったビジネスを成功させた。企業は自分で無料で配ることもできるし、FreeWaterにお金を払って流通してもらうこともできる。
昨年、彼らは3万2000本のボトルを無料で配布し、1本30セントの収益を得て1/3の10セントが慈善団体に寄付される。彼らは毎年3500万人に水と医薬品を提供している。
彼の思いつきは、ダイレクトメールとの比較だった。ダイレクトメールはもっとも効果があり、ROIは112%だが1回読まれたら捨てられてしまう。しかし、彼らのボトルは捨てられる前に10回は読まれると考えている。

ソース:https://www.marketingcharts.com/advertising-trends/creative-and-formats-224818
ホームページFAQの回答
フリーウォーターは地球上で最高のブランド・ロイヤルティ・プラットフォームであり、この新しくエキサイティングなメディアをほとんどの広告予算に組み込むことができるユニークな機会が存在します。私たちは最終的に、この媒体がダイレクトメールよりもはるかに高いROIを持ち、現在10インプレッションあたりはるかに安価であることを証明するつもりです。しかし、このプロジェクトの初期段階では、広告予算が1000ドル以下の人にはこの媒体を勧めません。
FreeWaterの野望
彼らは無料スーパーマーケット/Amazon 2.0を立ち上げを計画している。FreeWaterは単なる最初の製品にすぎず、COSTCOで購入できるほぼすべての種類の商品を無料で収益性の高い形で流通させることができるよう、いくつかのプロセスを作り出した。
FreeWaterと同様に、食品、飲料、衣料、医薬品、コンピュータ、交通、旅行などが含まれます。各カテゴリーの製品は、その収益の一定割合を異なるチャリティ活動に寄付をする。
また、FreeWaterトークンという新しいタイプのユーティリティ・トークンをローンチする予定だ。
日本でも同様のビジネスモデルが成り立つのか、FreeWaterが日本に進出してくるのか注目したい。