10億ドル企業で学んだ7つのマーケティングレッスン

2022-08-092025-04-28

世の中には無名でも巨額の利益を出している企業があります。彼らはどのようなセグメントにどのような商品を提供し、どのようなマーケティングをしているか。

私も利用しているSEOツール、Ubersuggestを運営しているNEILPATELのブログから、「あなたが聞いたこともないような10億ドル規模の会社から学んだ7つのマーケティングのレッスン」の要約をお届けします

本ブログは下記の要約です。素晴らしいブログを日本人の経営者、スタートアップを考えている方、大手企業の新規事業の担当者様向けにおすすめの記事を翻訳＆要約してお届けしています。

詳しくは下記のブログを御覧ください。

Medeiros, Saulo. “7 Marketing Lessons Learned from Billion Dollar Companies You’ve Never Heard Of.” Neil Patel, neilpatel.com, 8 Aug. 2022, https://neilpatel.com/blog/marketing-lessons-billion-dollar-companies/.

Apple、Facebook、Microsoft、Google、そしてAmazonの名前は聞いたことがあると思います。

あなたが世界のどこに住んでいるかは関係なく、それらの企業の名前を聞いたことがある可能性は高いでしょう。

Danaher、Fortive、AmerisourceBergen、Centene、Archer Daniels Midlandの名前を聞いたことがあるだろうか。

ダナハー、294億5000万ドル
フォーティヴ、 52.5億ドル
アメリソース・ベルゲン、 2130億ドル
センティーン、 1180億ドル
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、 852億5千万ドル

これらは、あなたが聞いたこともないような、しかし多くの現金を生み出している10億ドル規模の企業です。これらの企業は、偶然に今の場所にたどり着いたわけではありません。また、NikeやAppleほど「セクシー」ではないかもしれませんが、それでも広告から多くの現金を生み出しています。

ここでは、10億ドル規模の企業が日常的に活用している、あなたが考えてもいないマーケティングインサイトをご紹介します。

レッスン1：富はニッチにあるのではない

ニッチでマーケティングするのは簡単ではありません。何が簡単かというと、「クレジットカード」や「ヒートマップ分析ツール」という言葉で1位になることです。その言葉からほとんどトラフィックや売上を得られないのであれば、それは本当に問題なのでしょうか？確かに上位に表示されるので、その製品のマーケティングは簡単だと主張することはできます。

ランキングはあまり意味がありません。本当に重要なのは、あなたのマーケティング努力が報われるかどうかです。

簡単に言うと、あなたのマーケティング努力は収益を上げるために必要なものですか？

もしあなたが幅広く、健康保険など誰にでも当てはまる業界を狙うのであれば、トラフィックを得るのはずっと簡単なことです。また、ニッチな業界は競争が激しくありませんが、売上はおろか、トラフィックすら発生しにくくなります。ユナイテッド・ヘルスケアという会社は、ほとんどの人が意識していませんが、年間2870億ドルもの売上をあげています。たとえ競合の100分の1のトラフィックでも、大きなビジネスを構築することができるのです。

だから、私はニッチを狙わないんです。巨大なTAM(Total Addressable Market)を狙うのです。

市場が大きければ大きいほど、顧客も多く、お金を稼ぐのも簡単です。しかし、その業界では、勝つこと、トップドッグになることは難しくなりますが、幸せになるために十分な収入を得るために勝つ必要はありません。

私の友人の一人は、ベストマンのスピーチのウェブサイトを持っていて、そこで人々にスピーチを販売していました。彼はGoogleのトップにランクされ、そのスペースで最も人気のあるサイトでしたが、彼は年間20万ドル以上を生成する方法を理解することができませんでした。

しかし、彼が同じ努力を教育分野に注いだとき、最も人気のあるサイトには遠く及ばず、人々は彼を当然視したが、彼は同じ努力で年間数百万の利益を生み出していたのです。

ホームランを打つには、シングルやダブルを打つのと同じ努力が必要だから、毎回フェンスに向かってスイングしたほうがいい、とExpediaとZillowの創業者であるリッチ・バートンは言いました。

レッスン2：複数の製品を販売しやすくなる

1の教訓と同様に、より多くの製品を継続的に導入することで、市場規模は拡大し続けます。

みなさんがご存知の身近なビッグブランドは、多くの製品を持っています。

Amazonは、eコマース、ストリーミング、クラウドコンピューティング、食料品店など。

グーグルは、検索、アンドロイド、自動運転車、ネストなど

Appleは、電話、ノートパソコン、iPad、パソコン、ヘッドフォンなど。

しかし、複数の製品を持っているのは、有名ブランドだけではありません。

私が知っている数十億ドル規模の企業で、複数の製品やサービスを持っていないところはないでしょう。

トラフィックや売上を伸ばしたいのであれば、現在の顧客が欲しがるような他の製品を提供し始めることができないか考えてみてください。そうすれば、クロスセルを行うことができ、収益面でも有利になりますが、マーケティングを拡大することもできます。

販売する製品が増えたら、新しいペイドメディアやSEOキャンペーンを開始することができます。

レッスン3：最高のマーケティングはクチコミマーケティングである

Diggは、今はもう存在しませんが、かつてはトップページに表示されると1日に2万人以上の訪問者があり、ソーシャルメディア・マーケティングを始めました。

その後、コンバージョン最適化、Eメールマーケティング、有料広告など、あらゆるオンラインマーケティングを学び始めました。

私はいつも、マーケティングによって大きなビジネスを構築し、それをうまくやるには、オムニチャネル・アプローチを取らなければならないと考えています。

それはそれでいいのですが、10億ドル規模の企業に成長する方法ではないのです。しかし、数十億ドル規模の無名の企業と仕事をするうちに、私は多くのCMOやCEOと知り合うようになりました。

クチコミ・マーケティングとは、他の人があなたの会社や製品、サービスを他の人に伝えることであり、それはあなたが勝つための方法です。世界中の企業経営者や管理職と話すと、彼らが口を揃えて言うのは、口コミが一番のマーケティングチャネルだということです。

そこで、「どのようにクチコミを増やしていますか？その結果、「口コミを増やす方法」のトップ3は以下のようになりました。

ビジネスを続けること – あなたが何を売っていて、それがどんなに素晴らしくても、クチコミ・マーケティングは一夜にして実現するものではありません。クチコミは一朝一夕にできるものではなく、10年以上かけてじっくりと育てていく必要があります。
もし、あなたの製品が素晴らしければ、より多くのクチコミ・マーケティングを行うことができます。もし、それがひどいものであれば、クチコミマーケティングはほとんどできないか、もっと悪いことに、クチコミマーケティングはできても、それは人々があなたについて否定的なことを話しているに過ぎないでしょう。
大きな組織を作る – 何千人もの人々があなたのために働くことは、マーケティングです。LinkedInにあなたの会社を掲載する人もいれば、従業員があなたの会社について他の人に話す場合もあります。あなたのために働く大きな労働力を持つことは、あなたのブランドを大衆に広める素晴らしい方法なのです。

レッスン4：不細工はセクシーである

新しい靴は必要ですか？最新のジョーダンの靴を持つのはいいことですが、本当に必要なのでしょうか？古いiPhoneでも、食べ物を注文したり、テキストメッセージを送ったり、電話をかけたり、Eメールをチェックしたりすることは十分可能でしょう。しかし、給与計算のような業界はどうでしょう？給与計算のプロバイダをやめることができると思いますか？

もしやめたら、従業員に給料が支払われず、ビジネスが成り立たなくなる。だから、セリディアンのような会社が人気なのです。彼らは年間10億2000万ドルを生み出しています。

なぜ？

セリディアンは、米国で給与計算のための税情報を計算するのに役立っている2社のうちの1社です。

企業は、従業員が無給になって怒られない限り、利用をやめるわけにはいきません。間違うと罰則があるので、どの企業にとっても大きな負債となります。

子供のころに、給与計算のためのソフトウェアを作ろうなんて話はしないでしょう。その代わりに、新しいファッションブランドを作るとか、インフルエンサーとしてお金をもらうとか、そういう話をするのです。つまり、人々が必要とする醜いビジネスを構築することには、多くの資金が必要なのです。

レッスン5：アメリカは世界の中心ではない

この世界の77億人の大半は、アメリカに住んでいるわけではありません。私の広告代理店NPデジタルでは、世界中で一緒に働く人たちがいます。インド、ブラジル、カナダ、オーストラリアなど、数え上げればきりがないほど、さまざまな場所にオフィスがあります。これらのオフィスは、その地域でのマーケティングを支援するためにあります。

例えば、シスコのような企業がなぜインドの人々にマーケティングをしたいのでしょうか？それは活況を呈している市場だからです。

私のCEOでさえ、ある上場企業の一部門の社長でした。その部門には4000人以上の従業員がいましたが、アメリカからの売上が何パーセントを占めるか分かりますか？つまり、収益のおよそ3/4はアメリカ以外の地域からもたらされていたのです。

グローバルに展開することで、より多くのトラフィックやリードを、より多くの人々から獲得しやすくなるのです。NPデジタルで急成長を遂げたのも、このようなグローバル展開の戦略によるものです。

レッスン6: マーケティングはチームの力で決まる

数年前、私はKISSmetricsというスタートアップを作りましたが、失敗に終わりました。

ウェブ解析の会社で、投資家から1640万ドルを調達しました。

私たちの役員会には、True VenturesのPhil Blackという投資家がいました。彼は素晴らしい人物で、私は彼を役員として愛しました。

私は、彼がある助言をし続けていたのを覚えている…。

起業家として、あなたはすべてを把握し、自分ですべてを行う必要はありません。その代わりに、素晴らしい人々を雇う必要があります。その代わりに、素晴らしい人材を雇う必要があります。

つまり、フィルは、あらゆる役割に素晴らしい人材を採用するよう、私たちを後押しし続けてくれたのです。

2008年に会社を設立したとき、フィルが私に教えようとしていたことの力を、私が理解していればと思います。なぜなら、もし私がそれを本当に理解していたら、私のキャリアはもっと進んでいたはずだからです。

例えば、あなたが広告代理店で、営業活動をもっとうまくやる必要があるなら、競合他社の営業部長を雇えばいいのです。お金はかかるかもしれませんが、成功するために何をすべきかを正確に知っている可能性が高くなります。

NPデジタルでは、CEOが最大のパフォーマンス・マーケティング・エージェンシーであるiProspectの社長（つまり競合）であり、クライアント・サービスの責任者もそこから来ました。COOは、電通のパフォーマンス・マーケティングを統括する責任者で、10億ドル以上の収益に責任を負っていました。共同創業者と私は、常に優秀な人材を探し、それが急成長の秘訣だと考えています。

それが大企業の仕事です。

マーケティング部門の責任者から、SEOやペイドメディアの担当者など個々の担当者に至るまで、マーケティングのあらゆる側面を検討する必要があります。

彼らは業界経験を持っていますか？もしそうでなければ、あまりうまくいかないかもしれません。

前職で継続的に昇進していたか？もしそうでないなら、彼らが言うほど優秀ではないかもしれません。

マーケターやその他の職種を採用する際に考慮すべき点は、この2点です。確かに文化的に合う人は欲しいですが、過去に競合他社で働き、昇進や昇給を続けていた人も欲しいのです。