ウェンディーズが髪をグレーにした理由

なぜカナダのウェンディーズの髪が赤からグレーになったのかを話すにあたり、ベルメディアの説明が必要です。

カナダではウェンディーズの髪がグレーになったのに説明は不要です。しかし、日本のウェンディーズがグレーになれば説明コストが高く付き、消費者はクエッションかもしれません。

カナダのベルメディアは、電気通信会社BCEの子会社であり、TVとラジオの放送局です。

このベルメディアには、夜23時から始まるカナダでもっとも人気のニュース番組、CTV National Newsを配信しています。この番組のキャスターであり、ベルメディアの顔でもあるリサ・ラフラム(58)が不当に解雇された（とされる）ことがこの話の発端になります。

ラフラムはコロナ禍においてグレーの髪を染めずに自然な色、白髪にしたことが原因となり、突然解雇されました。そして彼女がその不当解雇についてツイッターに2分のビデオを投稿し、カナダ全土で大騒ぎになっています。

そして、ウェンディーズに話が戻ります。

ウェンディーズ・カナダ、赤毛のマスコットに白髪を与え、年齢差別の疑いで更迭されたベテランTVジャーナリストを支援。(原題)

下記のブログを要約して翻訳します。詳細はオリジナルをごらんください。

“Wendy’s Canada Gave Its Red-Headed Mascot Gray Hair to Support a Veteran TV Journalist Who Was Ousted Due to Suspected Ageism.” Fortune, fortune.com, https://fortune.com/2022/08/29/wendys-canada-gray-hair-canadian-journalist-mascot-ecoli-lettuce/. Accessed 30 Aug. 2022.

赤髪がグレーに？！　カナダのウェンディーズにとってはそうなのです。

このファーストフードチェーンの有名なマスコットは、カナダのテレビジャーナリスト、リサ・ラフラムを支持して、赤から灰色のおさげ髪になった。ラフラムは、雇用主が彼女の契約を取り消すという「ビジネス上の選択をした」と言いました。

ラフラムは今月、このニュースをTwitterに投稿したが、彼女によると6月下旬に知らされたとのこと。彼女は契約終了の理由を述べていないが、ネット上の噂では、流行期に髪を染めるのをやめたからだと言われています。

ウェンディーズ・カナダは先週、新しいスタイルのスナップショットをツイートし、「髪の色に関係なくスターはスター」というキャプションとともに、#LisaLaFlammeと#NewProfilePicをハッシュタグとしてつけています。

TwitterとInstagramのプロフィール画像がグレーになりました。

ベルメディアのCEOは、2日前に批判に対処しました。「リサ・ラフラムが30年にわたりカナダのニュースに重要な貢献をしてきたことは否定できない」と彼は語りました。

「ベルメディアが彼女の契約を打ち切ると決定して以来、激しい批判が起こっています。リサの年齢、性別、白髪がその決定に影響を与えたという話です。私はそれが事実でないことに納得しており、皆さんにそれを聞いていただきたかったのです。」

CDCは、いくつかのチェーンレストランで提供されたロメインレタスと、4つの州で流行している大腸菌との関連性を調査しています。

CDCは先週、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルバニアで84人が大腸菌に感染していることを明らかにしました。

CDCのプレスリリースによると、62人の患者のうち84％が発病前にウェンディーズで食事をしたと報告しています。

Wendy’s pulls lettuce from sandwiches in 3 states amid E. coli outbreak

The CDC said one person was also sickened in Indiana.

FortuneThe Associated Press

「特定の食品がこの集団発生の原因であることはまだ確認されていませんが、ほとんどの病人が発病前にウェンディーズのレストランでロメインレタスを使ったハンバーガーやサンドイッチを食べたと報告しています 」と同機関は述べています。

CDCによると、ウェンディーズはこの地域のサンドイッチからロメインレタスを排除し、サラダには別の品種を使用しているとのことです。

ウェンディーズは、この2つの事例は無関係であると述べています。

Lisa LaFlammeが白髪になり、カナダのTVキャスターから外されたことへの怒り(原題)

関連するニュースです。下記のオリジナルを短めに翻訳してあります。

Cecco, Leyland. “Anger as Lisa LaFlamme Dropped as Canada TV Anchor after Going Grey | Canada | The Guardian.” The Guardian, www.theguardian.com, 19 Aug. 2022, https://www.theguardian.com/world/2022/aug/19/lisa-laflamme-going-grey-canada-tv-terminated.

カナダの著名なニュースキャスターが「白髪になった」ために職を失ったという疑惑は、怒りと驚きを呼び起こし、国内トップのメディア組織の1つを揺るがし、職場で女性が直面する厳しい基準を浮き彫りにした。

リサ・ラフラムは、月曜日に2分間のツイートでCTV NationalNewsからの解雇を発表し、契約打ち切りの決定に「面食らった」と語った。

「私はまだショックで悲しく思っています。58歳になっても、私たちの日常生活に影響を与える物語をもっと伝える時間があると思っていました。」

2011年に司会を始めたラフラムは、流行期に髪を染めるのをやめました。ラフラムはこの決断を「解放」と呼び、もっと早くそうしていればと思ったと語った。

グローブ・アンド・メールは木曜日、CTVニュースの幹部が「リサの髪を白髪にする」ことを誰が承認したのか問い合わせたと報じた。

メリングとラフラムは、メリングがラフラムの契約をキャンセルする前に、ジャーナリスティックな問題で争ったことが報告されている。

ラフラムは35年間、CTVニュースのために自然災害をカバーしてきた。

彼女の去就に対するショックは、カナダのジャーナリズムに瞬く間に広がり、政財界のリーダーもように意見を述べた。

アルバータ州のレイチェル・ノートリー元首相はラフラムを「カナダのメディアにおける巨大な声」と呼び、キャサリン・マッケナ元環境相はこのベテランジャーナリストの扱いを「ひどく粗雑」と語った。

著名な投資家であるアーリーン・ディキンソン氏は、ラフラムが全国放送で「優雅に」年を重ね、他の人々にインスピレーションを与えたと賞賛している。

「そして、CTVの人たちは、女性のエイジズムを職場に持ち込んだのです」と、ディキンソンは語った。

CTVの親会社であるベル・メディアは、ラフラムの解雇は「視聴者の傾向の変化」を反映したものだと反論した。

幹部は木曜日のタウンホールミーティングで、ラフラムの解雇が彼女の年齢や性別に基づくものであることを否定した。
と、ラフラムのエグゼクティブ・プロデューサー、ローザ・ホワンの鋭い質問を受けて、上級副社長のカリーヌ・モーゼスは語った。

金曜日、同社は差別の苦情を「極めて真剣に」受け止め、公平な第三者による職場評価を開始すると発表した。ラフラムの30年のキャリアが尊重されていないという誤った印象を「視聴者に与えてしまったかもしれない」として、CTVの辞任をどのように扱ったかを「遺憾に思う」と答えた。

サイモン・フレーザー大学の社会学者であるアマンダ・ワトソン教授は、ラフラムの解雇は女性が日々直面する問題を浮き彫りにしていると述べました。

「多くの人がそうであるように、私もショックを受けているが、驚いてはいない」とワトソン教授。「白髪になったからと言って、彼女が職を失うことはありえないという疑念がある。と同時に、もちろんそうなんだろうなと感じます。最近、鏡を見るたびに、なぜ（髪を）染めているんだろうと思ってしまいます。その必要はないんだ。私は教授なんですから！」

ワトソンは、ネットワークの決定は女性差別であり、社会的基準について他の女性にメッセージを伝えると主張した。

「多くの女性は、自分の中にある期待の最前線に挑戦する機会を得られないでしょう 」とワトソンは言います。「プロ化の基準が食卓に食べ物を並べる能力を左右するとき、体毛の手入れをやめるという選択肢はないことが多いのです。」

また、男性は年齢を重ねても仕事を続けられるという、明らかなダブルスタンダードを指摘する声もある。ピーター・マンスブリッジやロイド・ロバートソンなど、77歳で引退したラフラムの後任となったカナダの著名なニュースキャスターたちは、はるかに長いキャリアを歩み、入念に作られた送別の言葉を受け取った。

「これは、私たちが公の場でこのような立場で年をとることを許容しないということだけでなく、どうやら年をとった女性を見たくないということなのです。私たちは、年を重ねた男性の権威や個性、暖かさ、親しみやすさ、快適さをいまだに信頼しているのです」とワトソンは主張する。

「同じストーリーの繰り返しのような気がします。陳腐で、いらいらさせられます。」