SNSの利用者が一番多いのは50歳以上って本当なの?|経営者の新視点

経営者の皆さん、最近はエバーグリーンローンチだの、LINE公式、YouTube、インスタグラム、TikToKなどいろいろ単語を耳にすると思います。
しかし、あまりにも多岐に渡るため、なかなか把握もできず、どこから手を付けていいのかわからない状況ではないでしょうか。

そこは基本に立ち返り、誰に何を伝えたいかを再確認すればいいと思います。あなたが伝えたいこと、使ってもらいたい商品は何歳ぐらいの方が使われるでしょうか。
そのターゲット層が一番見ているメディアに動画などのコンテンツを配信することが重要です。

目次

ソーシャルメディアへの歴史

最近は私達が見るもの、聞くものがほとんどデジタルコンテンツになってきました。デジタルコンテンツとは、パソコン、スマホ画面で見ることができる文章、動画、音楽、画像などを指します。以前は雑誌だったり、レコード、CDだったり、TVだったりとアナログコンテンツが中心でした。

アナログコンテンツから、インターネットを使ったデジタルコンテンツに以降すると、受けてから一方的に受けるだけではなく、コメントをしたいというニーズが生まれました。

また、電気的な連絡手段はモールス信号、電報、テレックス、ポケベル、SMS等、閉じられた電話網を使っていました。しかし、1982年にインターネットが誕生し、世界に新たなコミュニケーション手段が生まれました。それが電子メールです。その後、簡単にメッセージを飛ばせるようにとインスタントメッセージ、IMが誕生します。IMは現在、SNSに進化しました。

ニールセンが「ソーシャルメディア」ジャンルの視聴状況を発表

ニールセンホールディングスはアメリカを始め世界ででTV、ラジオ、新聞からデジタルコンテンツの視聴率を1965年から調査している会社、グループです。
しかし昨年、リサーチ部門のニールセン・メディア・リサーチ社は、コロナの影響でデータに信頼性が無いとして、アメリカのメディア評価評議会(MRC)に認定を剥奪されてしまいました。これについては別途、記事を書きたいと思います。

Nielsen’s New Owner Will Have Their Hands Full Measuring TV And Streaming Viewing Accurately
Nielsen Media Research held a monopoly on TV viewership and ratings numbers for decades, but some high-level executives at media companies have questioned the reliability of their numbers in recent years.

さて、今回のテーマはアメリカの視聴率ではありません。2022/6/16 に日本のニールセンデジタル社が発表した、日本のソーシャルメディアの視聴状況について考察したいと思います。

ソースはこちらです

ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる 「ソーシャルメディア」ジャンルの視聴状況を発表

ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる 「ソーシャルメディア」ジャンルの視聴状況を発表 | ニュースリリース | ニールセン デジタル株式会社
ニールセン デジタル株式会社はニールセンの視聴率行動分析部門です。世界標準のインターネット視聴率、スマートフォン視聴率、デジタル広告視聴率などの提供をおこなっています。

ニールセンデジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる 「ソーシャルメディア」の視聴状況、3つのポイント

このレポートのポイントは3つピックアップされてます

  • 「ソーシャルメディア」ジャンルのトータルデジタルでの月間視聴者数は、LINEが最も多く7,398万人
  • 主にテキストや写真・動画投稿を通じてユーザー間でコミュニケーションを取る6サービスの年齢構成は、TikTokは18-34歳の割合が最も高い一方で、他のサービスでは50歳以上の割合が最も高い
  • 上記6サービスの年代別ターゲットGRPは、18-34歳で最も高く約92,000%

ひとつづつ見ていきたいと思います。

月間視聴者数は、LINEが最も多く7,398万人

レポートは2022年4月のデータをもとに作られてます。

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日本に限って言えば、LINEが圧倒的に利用されており、2歳以上ですが7,398万人。一人で複数アカウントを持っている人もいますので、正確な人数ではなさそうです。

最近はTiKTokの話をよく聞ききますが、いまだ1,307万人。Facebookの1/3、hatenaよりもまだ下ですね。ちょっと意外でした。

2位は、Twitterの5,290万人です。先日、イーロン・マスク氏が5兆6千億円で買収しようとしてましたが、世界的に最も影響のあるSNSと言えます。

3位と4位はInstagram とFacebookです。同じMeta社のサービスが並んでいます。

5位と6位は日本ならではのAmebaとhatenaです。hatenaは未だにアカウント数は多いですが、月の平均利用回数が6回とかなり少ないですね。

6位にやっとTikTokです。

7位と8位はなぜか日本で人気の無いPinterestとLinkdInです。

6サービスの年齢構成で最も高いのは50代!?

こちらのデータはマーケティングには非常に重要です。

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「主にテキストや写真・動画投稿を通じてユーザー間でコミュニケーションを取る6サービスでの年齢構成」を見てみますと、TikTokは18-34歳の割合が最も高い。これは納得だと思います。若手の関心はTikTokに向いています。

しかし面白いことに、グラフを見ますと他のサービスは50歳以上の割合が最も高いのががわかります。意外ですが、50代はインターネットが誕生してインスタントメッセージからミクシィを使っていた世代です。Clubhouse フィーバーでもわかるように40代、50代は新しいインターネットメディアに敏感に反応しています。

では、50代にインスタグラムで広告を配信しましょう!と、短絡的に決めてはいけません。データによりますと年代別GRP(のべ視聴率)は50歳以上が一番低い、すなわちアカウントは持っていてもあまり使っていないのが現状です。

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経営者の視点

紹介したい製品、サービスの特性とターゲット特性がマッチする媒体を分析して、数少ないチャンスをモノにしたいですね。

ものを売る場合、TiktokやYouTubeの再生回数を稼いでも意味はありません。商品のターゲットにずばり当たれば、購買に進みます。

18-34歳, 35-49歳, 50歳以上のカテゴリーで(ちょっとざっくり過ぎますが)、それぞれにエバンジェリスト、内容を理解した上で発信してくれる人を見つけることが大事だと思います。

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